モダリティ
どこがモダリティ?
(例)田中さんは イタリアに留学するにちがいない。
上記の文では どの部分がモダリティでしょうか?
この(例)では、「ちがいない」の部分です。
つまり、話し手が今、自分が話していること
=「田中さんは イタリアに留学する」に対して、
どのように感じているのかを表している部分です。
モダリティとは、話し手の、今の話題についての主観です。
日本語の文の構造
(例)マリさんは今日学校に来ないはずだ。
この文は大きく分けると、2文に分けられます。
①マリさんは今日学校に来ない
②はずだ
①は客観的なコト(事実)を表しています。
②は①のコト(事実)について、
自分の「はずだ」という主観を表しています。
①のコト(事実)を述べる部分のことを「命題」
②の話し手の主観(気持ち)を述べた部分を「モダリティ(ムード)」と言います。
イメージで言うと下記のようになります。
モダリティは命題すべてを包み込んでいます。
これはモダリティが命題すべてにかかっていることを表します。
モダリティは命題に対して、自分がどう感じているかを表すもので、
このようなイメージ図になります。
二つのモダリティ
モダリティは
「対自的モダリティ」と「対人的モダリティ」
に分けられます。
(例)マリさんは学校に来ないかもしれませんね。
「かもしれません」が対事的モダリティ、
「ね」が対人的モダリティです。
「かもしれません」は
「マリさんが学校に来ない」という事実(命題・こと)について、
どう感じたかを表しているので、対事的モダリティと言います。
「ね」は聞き手(人)に対して、同意を求めている部分です。そこで、
対人的モダリティと言います。
下記のようなイメージになります。
対人的モダリティは全てにかかっています。
日本語の文は みな上記のようなイメージ図になっています。
いろいろなモダリティ
モダリティのまとめ
モダリティとは発話時における話し手の主観を表すものである。
モダリティには次のような表現があります。
・~べきだ、~ものだ、~ことだ
・~だろう、~かもしれない、~はずだ
・~ようだ、~らしい
・行く+そうだ、行き+そうだ
ではではニゴでした。