希望・願望の表現「ほしい」
「希望・願望」の表現「ほしい」
私は N が ほしいです。
例)私は日本人の友達がほしいです。
●「~ほしい」は「パソコンがほしい」「恋人がほしい」のように、
話し手の願望を表す形容詞です。
●形容詞ですから、イ形容詞と同じ活用をします。
●「願望」の対象は「が」で表します。
ただし、①「否定構文」②「対比」のなかでは、
「が」ではなく、「は」を使います。
①「否定構文」
A:誕生日のプレゼント、指輪はどうですか。
B:うーん。指輪は あまりほしくないんです。
②「対比」
指輪は あまりほしくありませんが、
このネックレスはとてもほしいんです。
話し手の「希望・願望」を表す。
第三者の「希望・願望」は表せない。
例)○わたしは ノートパソコンが ほしいです。
×あなたは ノートパソコンが ほしいです。
×陳さんは ノートパソコンが ほしいです。
●第三者の願望を表す場合、
「そうだ」「らしい」「と言っている」
などをつける必要があります。
アンさんは
ノートパソコンがほしい そうです。
ノートパソコンがほしい らしいです。
ノートパソコンがほしい と言っています。
●ただし、名詞修飾節の中では
第三者が主語であっても、「ほしい」を
そのまま使うことができます。
例)陳さんがほしいノートパソコンは NEC製のものです。
●「ほしい」はイ形容詞です。
「第三者の気持ちが表せない」という制約は
感情を表す形容詞と同じです。
「Nがほしい」と言えない名詞
例)○自由な時間が ほしいです。
×私は 旅行が ほしいです。
●「時間」は名詞なので、
「時間がほしいです」は、OKです。
「旅行」も名詞ですが、
「旅行がほしいです」は、非文です。
旅行は「旅行+する」のように、
するを付けると、動詞になります。
つまり、「する動詞」です。
する動詞は「~したい→旅行したいです」のように使います。
名詞の部分だけをとって、
「旅行がほしいです」ということはできません。
*「電話がほしい」「返事がほしい」は、
「私が電話したい」のではなく、
「相手が私に電話する」ことを望んでいます。
意味が違いますから、気を付けましょう。
相手の希望・願望を尋ねるときの注意点
「~ほしい」は相手の希望・願望を尋ねることもできます。
例)結婚のお祝いに 何がほしいですか。
●ただし、相手が目上の人やあまり親しくない人である場合、
非礼となり、使えません。
例)×お客様は どんなスカーフがほしいですか。
このような時は
例)○お客様は どんなスカーフをお探しですか。
のように言う必要があります。
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ではでは ニゴでした。