自動詞の受身の文法④
自動詞の受身
自動詞の受身の定義
1、恋人に 逃げられた。
2、子供に 泣かれた。
3、雨に 降られた。
*自動詞が受身になるので、
これは日本語特有の表現だと言われています。
①対応する能動態がない。
②迷惑の意味がある。
③間接受身のグループに入る。
自動詞の受身の注意点
②迷惑の意味がある。
1、きれいな女性に微笑まれて、ドキドキした。
2、私は 風に吹かれていた。
3、彼女に甘えられると、けっこううれしい。
4、先生に 喜ばれた。
1~4は、自動詞の受身ですが、
迷惑の意味は、ありません。
自動詞の受身でも、すべてが迷惑を表すとは、言えないようです。
3、[雨に 降られた]の問題点
3の「雨に降られた」は、たいていのテキストに、
自動詞の例として、出されています。
自然現象も受身になることを教えたいのでしょうか・・・。
しかし、雨の場合は迷惑を表しますが、
2の「私は 風に吹かれていた」は、
迷惑の意味が、感じられません。
5、×雨にやまれた。
また、5のように「雨がやむ」を受身形にすると、不自然です。
自動詞でも、非意志的なものは、受身になりにくいのです。
6、×ドアに急に開かれました。
7、×石に突然、落ちられました。
8、×電気に消えられて、困りました。
9、×涙に不意に出られて、恥ずかしかった。
このことからも、初級で受身を教えるとき、
「雨に降られました」は、
特別な言い方だと、指摘しておきましょう。
●直接受身・間接受身について知りたい方は、こちらをご覧ください。
>>直接受身・間接受身・持ち主の受身の文法
●受身にできない動詞を知りたい方は、こちらをご覧ください。
>>受身にできない動詞
ではでは ニゴでした。