授受表現「もらう/いただく」④
「もらう/いただく」
(2)「受け取る系」
[受け手] [与え手]
私(ウチ) ← いただく ← 目上の人
私(ウチ) ← もらう ← 対等の人
私(ウチ) ← もらう ← 目下の人
[受け手]が/は + [与え手]に/から + 物を + もらう
例)姉は マリさんに お土産を もらいました。
例)マリさんは 先生から お土産を いただきました。
●助詞「に/から」
授受動詞「もらう/いただく」は、出所の「から」も使えます。
*国や学校など、出所が団体・組織・機関などの場合
「から」を使います。
例)○マリさんに クリスマスカードを もらいました。
例)○マリさんから クリスマスカードを もらいました。
例)×会社に 給料を もらいました。
例)○会社から 給料を もらいました。
●「もらう/いただく」は、以下の場合に使われます。
一人称 ← 二、三人称
例)私は マリさんに もらいます。
*「受け手」が文脈や状況から明らかな場合は、省略されます。
例)これ、マリさんに もらったの。
三人称 ← 三人称
例)キムさんは マリさんに もらいます。
●家族間での物の授受には、「いただく」(「さしあげる」)は 普通使われません。
ただし、これは身内以外の人に話す場合は、敬語を使わないということです。
目上・年長の身内と話すとき、あるいは、身内の間で話すときには、
美しい日本語だと言えます。
<「いただく」が使えない例>
マリ:かわいらしいエプロンですね。
私 :祖母に もらったんです。
(×祖母に いただいたんです。)
<「いただく」が使える例・身内間の会話>
兄:かわいいエプロンだね。
私:おばあさまから いただいたんです。
●物が話し手の「ウチ」から「ソト」へ移動する場合には
receive系(もらう)の動詞よりも、
あげる系の動詞の方を よく使います。
例)?マリさんは (私から)本を もらいました。
例)○私は マリさんに 本を あげました。
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ではでは ニゴでした。