説明表現「~んです」「~のです」(2)
「~んです」の意味・用法の分類
説明表現「~んです」(1)では、「~んです」の
大まかな意味をお伝えしました。
詳しく知りたい方はコチラをご覧ください。
>>説明表現「~んです」「~のです」(1)
ここでは、「~んです」を意味・用法で分けていきます。
(1)説明・理由を求める/説明・理由を述べる
(2)主張する
(3)言い換え(補足説明をする)
(4)発見
(5)命令
(6)非難
(7)思い出す
(8)先触れ
以上の(1)~(8)に分けて、お伝えします。
(1)相手に説明(理由)を求める/自分が説明(理由)を述べる
(1)A:どうして、遅れたんですか。
B:すみません。バスが来なかったんです。
(2)A:道が混んでいますね。
B:事故があったんでしょう。
(3)先生、今日、早退してもいいですか。
国から母が来ているんです。
(1)Aは、遅刻した理由を求めています。
Bは、それに対して、説明しています。
(2)Bは、Aの「道が混んでいる」という事実<=前提>に対して、
説明をしています。
(3)は、「先生、今日、早退してもいいですか。」
という自分の発話を<前提>としてます。
そして、その許可を求めるため理由を述べています。
(2)主張
(1)先生、もう、国へ帰りたいんです。
(3)言い換え(補足説明をする)
(1)田中さんは、文句ばかり言っている。
結局はあの仕事を受けたくないんだろう。
(2)キムさんは8月、北海道に行っていました。
ホテルでアルバイトをしていたんです。
●この言い換え(補足説明)は、書き言葉でよく使われます。
(4)発見
<ポスターを見て>
(1)この映画は今週の月曜日から始まるんだ。
(2)あれは、何だろう・・・?
ああ、ハンカチが落ちているんだ。
●(4)発見の場合でも、
<ポスターを見る>
<あれは、何だろう>と不思議に思う、という
<前提>があって、「~んです」を使っています。
(4)発見⇒「~んです」のある文と「~んです」のない文の比較
(1)机の上に雑誌がある。(×~あるんだ)
(2)ふ~ん。今はこんな雑誌があるんだ。(×~ある)
(3)あっ、お月様が出ている。
(4)あっ、お月様が出ているんだ。
(1)は、事実を客観的に述べているのですから、
「~んです」は必要ありません。
(2)は、雑誌を見て「おもしろいなあ」と感じ<=前提>、
この気持ちを伝えたいと思って、
「~あるんだ」と述べています。
(3)は、今空を見たそのままを述べています。(現象文)
(4)は、<夜なのに、窓が明るい、変だなと思って(=前提)、
窓を開けると、その原因はお月様だったんだ、という気持ちを
述べたくて、「~んです」を使っています。
続きはこちらをご覧ください
>>説明表現「~んです」「~のです」(3)
ではでは ニゴでした。