ニュースを使って(3)

この文章は ニュースを使って(2)の続きです。
ニュースを使って(2)は、こちらをご覧ください。
>>ニュースを使って(2)

キーワードについて

ニュースの長さは、
1分から1分半ぐらいが、使いやすいとお伝えしました。

これは文字にすると、500字程度です。

この長さの文から、いくつぐらい
キーワードを抜けばいいのでしょうか。

それは、クラスのレベルによって異なります。

一般的には5つぐらいです。

余裕のあるクラスは、8,9語
抜くこともあります。

どういう視点からキーワードを抜くのか

みなさんはニュース文から、キーワードを抜き出すときの基準を
どこに置きますか?

(キーワードは、語彙でもいいですし、
時にはセンテンスを抜く場合も考えられます。)

ニュースは5W1Hを聞き取ることが基本です。

そこで、5W1Hに、直結する語を抜いていきます。

ニュースではない、文章題の時には
前後の文から推測のできる「語」を
抜いたりしますね。

でも、ニュースの場合は
こうした方法は意味がありません。

ニュースは耳から、音から入る授業だからです。

ただし、今日は「聞く力」以外の
「こういう力を伸ばそう」
という明確な目標があったとします。

その時には、接続表現や難しい表現などの
一文を抜いたリもします。

純粋にニュースの授業をするときには、
キーワードの「語」と、表現の「文」を
一緒にぬくことは、やめましょう。

学生の混乱を招くことになります。

語(文)を抜く基準は
「どんな力を学生につけるのか」
ということです。

常にそのことを頭に入れて、
キーワードの選択をしましょう。

ニュースの要約について

最終段階では、
今日のニュースを一文で要約させます。

そのためには、まず、
「このニュースのキーワードは何か」
を言わせていきます。

「要約するときには、どの言葉を使うのか」
つまり、キーワードとは、
「要約するときに使う語」のことです。

クラス全体で、ワイワイ言いながら
何とか一文にまとめていきましょう。

これは とても楽しい作業です。

学生によって、どこを重要視するのかが違ったりします。
どうして、そこを重要だと思ったのか、
理由を説明させたりしながら、まとめていきましょう。

ニュースの授業の復習について

ニュースの授業は、一回限りで終わり。
その授業の復習はなし。

こういったことが多いかもしれません。
でも、これは、とてももったいないことですね。

語学の勉強で、一番大切なのは
何といっても復習です。

「予習と復習、どちらが大切か。」

これは意見が分かれるかもしれません。

しかし、脳科学や、学習心理学の世界では
科学的に答えが出ています。

断然「復習」が重要です。

ですから、ニュースの授業でも、
復習することを考えましょう。

キーワードや重要と思われる語、表現を
カードに書き、次の授業で使いましょう。

どんな復習をするのかは、
そのニュースの文によって変わってきます。

例えば、ニュースの漢語語彙の読み取りの復習、
こういったことでもOKです。

ニュース素材のヒント

ニュースをどこからとってくるのか、

ニュースの生命線は新鮮さ。
あまりにも前のニュースを使ったのでは、
ニュースの面白みが半減してしまいます。

NHKのNEWS WEB、Yahoo News などが
使いやすいでしょう。

tedトークの日本語版でも
面白いものがあります。

ニュース教材について

難易度が高すぎて、生のニュースが使えないクラスでは
ニュース教材を使いましょう。

最新ニュースとしての勉強はできませんが、
ニュースとは どのようなものかをゆっくりと
学ぶことができます。

ニュースについて(1)(2)(3)に分けてお伝えしてきました。
参考にしていただければ 幸いです。

>>ニュースを使って(1)

>>ニュースを使って(2)

ではでは ニゴでした。

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