許可を表す表現「~てもいいです」

  許可を表す表現「~てもいいです」

(1)許可を与える。
動詞て + もいいです。
(例)今日はもう、帰ってもいいですよ。

(2)許可を求める
動詞て + もいいですか。
(例)今日はもう、帰ってもいいですか。

(3)不必要
動詞 + なくてもいいです。
(例)(お腹がいっぱいなら)食べなくてもいいですよ。

(2)許可を求める

許可を求める表現、「~てもいいですか」は、
いろいろな応答が考えられます。

A:ここにコートをかけてもいいですか。
B:①ええ、どうぞ。
②いいですよ。
③かまいませんよ。
④かけてもいいですよ。

許可を表す表現の注意点

許可を求める表現、「~てもいいですか」は、
上記のように、いろいろな応答が考えられます。
そこで、

A:~動詞てもいいですか。
B:~動詞てもいいです。

のような、機械的ドリルの練習はできません。

●A:目上 B:目下

A:ここにコートをかけてもいいですか。
B:○ええ、どうぞ。
×ええ、いいですよ。

●A、Bが対等の関係

A:ここにコートをかけてもいいですか。
B:○ええ、いいですよ。
○ええ、どうぞ。

このように、ABの立場の違いによって、
答え方が変わります。

これは「Aは許可を求める人」
「Bは許可を与える人」だからです。
目上の人や、立場が上の人から、
許可を求められた場合、配慮が必要となります。

許可の意味の違い

「許可を求める」と言っても、
全て同じ意味ではありません。
(1)(2)(3)の違いがあります。

(1)正式に許可を求める

部下:すみません。午後、会議室Aを使ってもいいでしょうか。
上司:○ええ、いいですよ。
×ええ、どうぞ。

(2)差し障りがあるかどうかを尋ねる場合

A:ここに座ってもいいですか。
B:○ええ、どうぞ。
○ええ、いいですよ。

(3)ねだる

子供:あのおもちゃ、買ってもいい(?)
母親:○いいわよ。
×どうぞ。

初級段階の授業では、(3)は考える必要はありません。
そこで、(1)(2)について、もう少し考えてみます。
同じ動詞を使ってみてみましょう。

許可を求める(1)(2)

(1)正式に許可を求める

A:気分がすぐれません。帰ってもいいでしょうか。
B:いいですよ。お大事に。

(2)相手にとって差し障りがあるかどうかを尋ねる

A:まだ、終わりませんか。
B:ええ。もう少しかかりそうです。
A:先に帰ってもいいですか。
B:ええ、どうぞ。

このように、(1)正式に許可を求める
(2)相手にとって差し障りがあるかどうかを尋ねる
では、答え方が違います。

授業の時は、きちんと分けて、練習しましょう。

学生がよく間違えるところ

(1)電気をつけてもいいですか。
(2)電気をつけてください。

(1)「動詞てもいいですか」は、
私が、それをしていいかどうか、
相手に許可を求める表現です。
電気をつけるのは、です。

(2)「動詞てください」は、
電気をつけるのは相手です。

ここのところは、よく確認しましょう。

次は、形は「~てもいいです」ですが、
意味は「許可」ではない表現を学びます。
>>許可を表す表現ではない「~てもいいです」

ではでは ニゴでした。

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