許可表現「てもいいですか」の答え方
許可の表現「~てもいいですか」の答え方
「~てもいいですか」の答え方
(1)肯定「ええ、いいです」「ええ、どうぞ」
(2)否定「いいえ、~てはいけません」
「いいえ、~ないでください」
「あの、ちょっと・・・・・・」
「~てもいいですか」の答え方は
状況や、相手との関係によって、違いました。
詳しく知りたい方は、コチラをご覧ください。
>>許可を表す表現「~てもいいです」
それは、許可の表現には、大きく分けて2つの意味があったからです。
(1)社会的ルールとして許可する。
(2)個人的行為として、相手がそれを許可する。
(1)社会的ルールの場合の答え方
許可される :「ええ、いいです」
許可されない:「いいえ、~てはいけません」
(2)個人的行為の場合の答え方
許可される :「ええ、どうぞ」
許可されない:「ちょっと・・・(困ります)」
「あの、ちょっと・・・・・・」
「~ないでください」(婉曲的な禁止を表す)
(1)社会的ルール
A:すみません。ここでたばこを吸ってもいいですか。
B:「はい、いいです」
「いいえ、吸ってはいけません」
(2)個人的行為
A:すみません。ここに荷物を置いてもいいですか。
B:「ええ、どうぞ」
「あの、ちょっと・・・・・・」
(注1)「すみません。置かないでください」
●(注1)「すみません。置かないでください」の答え方の場合、
AさんとBさんが友人関係なら、許容ですが、
もし、知らない人どうしなら、表現が強すぎます。
やはり、「すみません。ちょっと・・・・」のように、
婉曲的に断る方が、摩擦がおきません。
●「~ないでください」(依頼・禁止表現)をご覧になりたい方は、
コチラをクリックしてみてください。
>>依頼・禁止表現「~ないでください」
●学生には、婉曲的な断り方を指導しましょう。
●授業の時には、このような使い分けができるようにします。
そうしないと、以下のような間違えが起こります。
学生の間違い
(1)A:キムさん、今キムさんが描いている絵を見てもいいですか?
B:いいえ、見てはいけません。
これは、「~てもいいですか」の答え方は
「いいえ、~てはいけません」と、
覚えていたからだと思われます。
この場合は
A:キムさん、今キムさんが描いている絵を見てもいいですか。
B:すみません。(まだ)ちょっと・・・・
のような答え方がいいですね。
(2)学生:先生、私の作ったクッキーを召し上がってもいいですよ。
先生:あ、ありがとう。・・・・・・
●「~てもいい」は、許可を表す表現です。
日本語では、許可の表現は、
目上の人や立場が上の人には使えません。
使うと(2)のように、とても失礼な言い方になります。
この点も授業の時にしっかりと確認しておく必要があります。
ではでは ニゴでした。