様態の「~そうです」・形容詞
1、「イ・ナ形容詞+そうです」
・わあー。このケーキ、おいしそうですね。食べてもいいですか。
・ひまそうですね。仕事は全部終わったんですか。
形容詞につく「~そうです」は
目で見て、その様子を直感的に述べる表現です。
「このケーキはおいしそう」と、
ケーキを見て、「おいしそうだ」と思ったので、こう表現しました。
でも、実際に食べてみたら、あまりおいしくなかった、
ということもあります。
2、「イ・ナ形容詞+そうです」の否定形
(1)このケーキは、おいしくなさそうです。
(2)このケーキは、おいしそうじゃありません。
この文だけを見ると、(1)(2)の意味は、
あまり変わらないように思えます。
(1)の「~なさそうです」が、
外観を見て、直感的に判断したときに使うのに対し、
(2)の「~そうじゃありません」は、誰かが言ったこと、
そのように言われていることについて、
それを否定するときに使います。
(1)(お店の様子を外から見て)この店なら、高くなさそうです。
(2)A:ねえ、見て。このお店、高そうだと思わない?
B:えー!全然高そうじゃないよ。
3、「形容詞+~そうです」の注意点
時々学生は
(1)このケーキは、きれいそうです。
と、言ったりします。
見て、すぐわかるものには「~そうです」は、使えません。
例えば
・かわいいです → × かわいそうです
・美しいです → × 美しそうです
・赤いです → × 赤そうです
・ハンサムです → × ハンサムそうです
このように見てすぐわかる、美醜や色には、
「~そうです」は使えません。
4、「~そうです」の注意点
(1)いいです。
(2)(あります)ありません。
(1)(夕焼け空を見て)あしたも、天気がよさそうですね。
「いいいです」は、「よさそうです」になります。
(2)あの人は、お金がなさそうです。
ある/ないは、「ありません→ないです→なさそうです」のようになります。
「イ・ナ形容詞+そうです」は、そんなに難しいところはありませんね。
「動詞+そうです」については、こちらをご覧になってください。
ではでは ニゴでした。