「みんなの日本語」と「~ている」表現(3)
「みんなの日本語」の「~ている」表現を導入している課
「みんなの日本語」第15課
(2)結果の状態
私は 京都に住んでいます。注2
私は マリアさんを知っています。
私は 結婚しています。
(3)職業
ミラーさんは IMCで働いています。注1
ミラーさんは 会社で英語を教えています。
ミラーさんは 日本語学校で日本語を勉強しています。
「~ている」表現は、
文法的には(1)動作の継続(2)結果の状態に
大きく分けられます。
●(1)動作の継続(2)結果の状態
(例えば、動詞「知っている」)については、
以下を参照してください。
>>「みんなの日本語」と「~ている」表現(2)
第15課の(2)は結果の状態 (3)の職業は動作の継続です。
(3)職業の動作の継続は、今、目の前のことを述べる「進行中」ではなく、
時間のスパンを長くとっています。
初級では、わかりやすくするために、「職業」という項目をたてます。
●「働いています」「教えています」は、まさに職業。
●「勉強しています」も、学生を職業として、紹介しています。
他にも
●弁護士をしています、●IT関係の仕事をしています、
●実家は農家で、米を作っています、といった例文も考えられますね。
(例)ミラーさんは IMCで働いています。注1
この例文は「動作の継続」です。
そこで、動作が行われている場所を表す助詞「で」が使われます。
ここでは、「職業」という分類を紹介しました。では、
●田中さんは銀行に勤めています。
「勤めている」はどうするのか、
日本語教師としては、頭に入れておかなければなりません。
この文では、存在の場所を表す「に」が使われています。
銀行にいる、在職しているという状態を表します。
そこで、文法的な分類では、「結果の状態」に入ります。
●IMCで働いています。
●銀行に勤めています。
を、一緒にして職業というくくりで導入するのか、
別のところで改めて導入するのか、
これも考えておく必要があります。
●学生寮で生活しています。
●学生寮に住んでいます。
●私は京都に住んでいます。注2は、「結果の状態」です。
しかし、これとよく似ているのが、
●私は京都で生活しています。
「働いています・勤めています」と、同様に
「生活しています」は「動作の継続」
「住んでいます 」は「結果の状態」です。
これは、「働いています・勤めています」のように、
取り出して、導入する必要はないでしょう。
しかし、日本語教師としては、きちんと把握しておきましょう。
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>>「みんなの日本語」と「~ている」表現(4)
ではでは ニゴでした。