日本の生成AIの進化が止まらない??(その6)

今回は
・日本の生成AI最新動向3点
・アメリカと比べた場合の
・・日本の生成AI導入状況
・アメリカと日本のAI導入後の社会状況の違い
・日本が世界に取り残されないために
・生成AIが考えたAIのメリットとリスク

について、書いていきます。

日本の最新生成AIの進化3選

その1

最近、人とAIが協力して
今は亡き漫画家、手塚治虫氏の代表作
『ブラックジャック』を
新しく創作したというニュースが
話題となりました。

その2

また、
2023年11月30日に
量子科学技術研究所開発機構が
頭の中のイメージを
画像で復元する技術を開発した、
というニュースも飛び込んできました。

どういうことかというと・・・

世界初!
頭の中の映像を可視化する技術とは

今まで、
見えている画像の復元は可能でした。

つまり、
猫の画像を見せて、
「この画像と同じものを復元して」と、
AIにお願いすれば、
寸分たがわぬ映像を描いてくれます。

また、
自分の頭の中に思い浮かんだ映像を
口頭で説明できれば、
AIでの映像化はできます。

当然のこと、
口頭説明なしでの映像化は
不可能でした。

ところが、
その不可能が、
量子科学技術研究所開発機構が
開発した「脳信号翻訳機」で、
可能になったのです。

口頭説明なしの映像化???

もう少し詳しく解説すると・・・

脳信号翻訳機とは

人が
頭の中で何かを思い描いたときは
脳から信号が出ます。

「脳信号翻訳機」は
この脳から出た信号を選別し、
視覚的特徴をもつ信号を割り出します。

そして
その視覚的特徴から
おおまかなイメージ画像を生成させます。

次に
そのイメージ画像が
より自然な画像に近づくよう、
生成AIに
修正を繰り返させることによって、
正確な画像を復元させるのです。

この手法を用いれば、
脳の信号から
心の中の映像を読み出すことができ、
手足や感覚器官を介さずに、
直接、脳とコンピュータを
つなぐことができるようになります。

つまり、
言葉やジェスチャーを使わずに、
脳で
意志が伝えられるようになるのです。

それは
脳で
ロボットやコンピュータの操作が
できるようになる、ということです。

(う~ん、凡庸な自分には
・・・・・よ、よくわからない・・・)

まあ、簡単に言えば、
機械が人間の頭の中を
覗き込めるようになった、
ということでしょう。

メリットは
計り知れないと思いますが、
凡人には
空恐ろしさが先に立ちます。

その3

NECは
生成AIが動画の内容を分析し、
文章で説明する技術を
開発しました。

生成AIで動画分析

例えば
ドライブレコーダーの動画
(突っ込んできた
トラックと乗用車が
激しく衝突した動画)
をAIに見せます。

すると
AIが事故の説明をしてくれるのです。

以下はAIが事故を分析した文章です。

“交通事故の発生要因は
青信号で黒い車が交差点に進入したが、
右側から大型トラックが
交差点に進入したため、
衝突が発生しました。

この事故の要因は
黒い車と大型トラックの
交差点侵入のタイミングがずれており、
予期せぬ接触が起きたことが考えられます。
また、破損や破片の散乱など、
事故後の影響も発生しています”

少し不自然さはありますが
とても客観性のある文章です。

この技術の素晴らしさ

AIは文章作成が得意です。

例えば
文字:「DOG」を犬と翻訳してもらう。
画像:犬の画像をAIに見せ、これが何か解説してもらう。

文字や画像のように、
情報量が少なく、明確な場合は
いとも簡単に文章化してくれます。

しかし
動画は違います。
動画は
文字、画像
に比べ、
情報量が
桁違いに
多く、
文章化の
難易度が
高いのです。

この点で
この動画を解説できる技術は
素晴らしいと言えます。

この技術の使い道は?

NECは
この技術によって
交通事故の原因を分析して
報告書を作成したり、

建設現場の動画から
作業記録を作成したり
するなどの、
活用を考えているそうです。

 

これまで、
日本の企業の生成AIの
新たな活用例を見てきました。

これだけを見ると、
日本は意外に生成AI先進国?と
思ってしまいそうです。

しかし、残念ながら
日本全体の実態は違います。

次は
日本の生成AI活用の
実情を見ていきます。

生成AI公開から1年
日本の職場では?

まず、
日本とアメリカで
生成AIを導入した企業の割合を見ます。
(これは2023年12月6日、
NHKのニュースから引用しています)

生成AIを利用している企業は
アメリカでは51%
すでに半数を超えています。

それに反し
日本はたったの7%です。

これほど差があるとは
思いもよりませんでした。

日本のIT業界からは
普及を急ぐべきだとの声が上がっています。

その一方で
一般社会には
生成AIの信頼性、安全性に対し、
懸念の声が根強くあります。
だからこそ、
日本では利用が進まないのでしょう。

専門家の声

MM総研
(ICT市場専門のリサーチ・コンサルティング企業)
の研究主任 高橋樹生氏は
以下のように指摘しています。

”生成AIの利用が広がるアメリカでは
先進事例が次々と生まれている。
1~2年といった
長いスケールで見ていくと、
日本は大きく差をつけられ、
世界に取り残されてしまう”

アメリカと日本の社会状況の違い

アメリカでは
生成AIの影響で
職を奪われるといった事例が
後を絶ちません。

翻って日本では
少子高齢化が進み、
働き手が絶対的に不足しています。
職を奪われる可能性は
限りなく低いと言えます。

労働力不足が改善されなければ、
一人一人にかかる重圧は
大きくなるばかりです。

AIを利用することによって、
労働環境を働きやすいように整え、
労働時間の短縮が図れれば
日本にとっては
大きなメリットとなります。

そこで、
生成AIの活用を広げていくために、
利用にあたっての
安全性や信頼性を
高めていく必要があります。

セキュリティに対する懸念や
倫理的ジレンマを解決できる
法整備、環境整備を急ぎ、
働く人々の幸せのために
生成AIを活用していきましょう。

最後に
生成AIに
「生成AIのメリットとリスク」について
聞いてみました。
生成AIが
どんな答えを書いたか、ご覧ください。

生成AIに生成AIのことを聞いてみる

では、生成AIに質問してみましょう。
(AIへの質問文には、数字を入れることがポイントです)

質問:
生成AIを導入するメリットとリスクを
300文字以内、箇条書きで教えてください。

メリット

1.生産性向上

AIは
効率的な業務処理を可能にし、
作業の自動化によって
生産性を向上させる

2.精度向上

データ解析や予測において、
AIは高い精度を提供し、
正確な意思決定を支援する

3.サービス

AIは
連続的、かつ一貫してサービスを提供し、
24時間体制の対応が可能

リスク

1.セキュリティの懸念

AIシステムは
悪意のある攻撃の対象となり、
データの漏洩や悪用の可能性がある

2.雇用の減少

一部の業務が自動化されると、
人間の雇用に影響を及ぼす可能性がある

3.偏った意思決定

AIは
トレーニングに基づいて学習するため、
バイアスや偏りが組み込まれ、
不公平な結果を生むことがる

4.倫理的なジレンマ

自立型AIが進化する中、
倫理的な問題や法的な規制が
追い付かない可能性がある

 

こうした問題に対する
生成AIの回答は
素晴らしいですね。

今までの生成AIの記事をご覧になりたいときは
以下をクリックしてください。

→チャットGPTについて(その1)

→ChatGPTについて(その2)

→生成AI・チャットGPTについて(その3)

→生成AI負の側面(その4)

→生成AIの得意分野と苦手なこと(その5)

→生成AIの危険性に対抗するために(その7)

 

 

ではではニゴでした。

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