日本語のお父さんは誰だ!?
フランス語のお父さんは誰?
以前、言語には親子関係があるというお話をしました。
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>>日本語は どこから来たのか?
イタリア語、フランス語、スペイン語のお父さんは、
インド・ヨーロッパ語族(印欧語族)を祖父としてもつ、
ラテン語です。
イタリア語、フランス語、スペイン語は、ラテン語の子供、
つまり兄弟なので、とてもよく似ています。
ですから、お互いに学び合うのは、とてもやさしい。
ゲルマン語を父として持つ、ドイツ語、オランダ語、英語も
兄弟の関係です。
そこで、ドイツ人、オランダ人にとって、英語を学ぶことは、
とてもたやすいのです。
日本語のお父さんは誰?
では、日本語の父親は誰なのでしょうか。
洋の東西を問わず、多くの言語学者が探してみたのですが、
いまだに見つかっていません。
わかったのは、日本語と最も近い言語は、
琉球語だというくらいです。残念ですね。
日本語は難しいのか?
日本語は 地理的条件や歴史的条件が重なり、
豊かで、独特な言葉へと進化してきました。
まだ、親族が見つかっていないからでしょうか、
「日本語は難しい」と言われています。
私たち自身も、そう言われることを、
ひそかに楽しんでいる節もあります。
「こんなに理解しがたい言葉を、
私たちは自在に操っている」と。
でも、事実は残念(?)ながら、違います。
日本語は話し言葉に関してですが、
とてもやさしく、学びやすい言語です。
おそらく、難しいと誤解されている原因の一つは、
私たちの文化にあると思われます。
日本人の思考パターンや行動様式が
かなり独特だからです。
思考パターンと行動様式
イタリア語、フランス語、スペイン語のように、
父親が同じ言語である国は、
言葉が似ているだけではありません。
考え方や行動様式も、とても近しいものがあります。
同じ父親を持つ英語、ドイツ語、オランダ語を
話す国の人々も同じことが言えます。
やはり考え方や行動様式の共通性が見られます。
日本語が難しいと思われる原因
日本語は こういったグループから遠いこともあり、
考え方や行動様式が 異なっているために、
言葉も理解しにくいと誤解されてしまうのでしょう。
外国の方にとって、難しいのは日本語ではなく、
日本文化の複雑さです。
何世紀もかけて、育まれてきた、
日本人の行動様式から生まれた習慣です。
日本語を教える私たちは、
そのことを意識しなければ、
困った問題も起きてしまいます。
次回は、フランス女性の引き起こした、
おもろいエピソードをご紹介します。
>>フランス人女性の悲劇
ではでは ニゴでした。