仏人女性の悲劇
フランス人女性の悲劇
ただ、長い年月をかけて育んできた
日本文化が独特であること。
その日本文化から生まれた行動様式や
思考パターンが他の国と違うので、
「日本語は難しい」と誤解されてしまうこと。
などをお話ししました。
前回のお話を知りたい方は、コチラをご覧ください。
>>日本語のお父さんは誰だ!?
フランソワのエピソード
今日は、ちょっと面白いエピソードを。
私は3年ほどフランスに住んでいました。
知り合いのフランス人女性、フランソワの話です。
彼女は、バリバリのキャリアウーマン(古いかなあ~)です。
彼女の日本語文法の知識は、かなり正確です。
本とCDで、独習したと言っていました。
でも、日本語文法を知っているというだけ。
多面性を持つ、日本文化の知識は
全くありません。
ですから、日本人とのビジネスでは、
使い物にならないのです。
そして、彼女は
「だから日本人は・・・・・・」
と、ため息を漏らし、
大げさに肩をすくめて見せるのです。
シーン1
ある日のことです。
フランスに来た日本人出張者に
彼女は「こんにちは!」と言いながら、
「ハグ」をし、彼にも「ハグ」を求めます。
日本人男性は、彼女の腕の中で、
目を白黒させています。
彼女が美人なだけに、
ハトが豆鉄砲をくらった状態で、
固まってしまいました。
彼女は日本語で話しているのですが、
日本人男性は、まるで、異星人の言葉を
聞いているようで、理解不能に陥っていました。
言葉と文化との関係
「言葉」は、社会的、文化的文脈(状況)の中で、
初めて意味を持ちます。
いくら「コンニチハ」を知っていても、
こんなに簡単なあいさつでも、
文化的背景がゼロだと、使い物になりません。
言葉と文化はセットなのです。
Tomo塾で、一番重視しているのは、このことです。
●日本人は、どんな状況で「こんにちは」を使うのか。
●「こんにちは」を言うときには、
どんな行動をとるのか。
●「こんにちは」を言う前後では、
どんな行動をとるのか。
●日本人にとって、何時から何時までが
「こんにちは」なのか、などなど。
私たちは、そんなことを、とても大事にしています。
どうぞ、私たちの勉強会をのぞいてみてください。
とってもおもしろいですよ。
ではでは ニゴでした。
ありますね、こういうこと。
海外のスターが来日して、ファンに「アイシテマス!」というシーンを見かけますし、外国人から「日本語でI love youってどういうの」と聞かれて文字通り「愛してます」だと答えた時、違和感を持っていました。
だって普通日本人は「愛してます」なんて言わないから。
How are youにあたる、「元気ですか」もしょっちゅうは使わないですよね。
そういうところも教えてあげないと、いつまでたってもお客様の外国人になってしまいますね。