日本語を初めて教えてみたら・・・・・・
日本語が話せる人は誰でも日本語教師になれるのか?
「日本語が話せるんだから、誰でも日本語を教えられるんじゃないの?」
私もずっと、そう思っていました。
でも、ある日、留学先で、
「日本語を教えて!」と言われたので、
「OK!」と、安請け合いし、授業を始めたら・・・・・・
なんと、全く教えられなかったんです。
例1.「こちらは田中さんです。」 「こちらが田中さんです。」
例2.「あー、気持ちがいい。」 「あー、気分がいい。」
例3. 「これ、田中さんがくれたんです。」 「これ、田中さんにもらったんです。」
この例1~3の文章、どう違うのか、簡単に説明できますか。
「うーん、なんとなく違いはわかるんだけどなあ・・・・・・説明は少し難しいかなあ・・・・・・」
たぶん、多くの人がこんな感じではないでしょうか。
私たちは日本語が母語なので、文法や発音を無意識のうちに
身に着けていったんですね。
これは助詞で、その中でも格助詞だから、意味は・・・・・・などと、
分析しながら、覚えたわけではありません。
だから、言語学的に説明して、と言われても、
説明できなくて当然です。
ですから、誰もがすぐに日本語を教えられるかというと、
ちょっと難しいですね。
「日本語を教えて」と初めて言われた時は、
このことが全然わかっていませんでした。
でも、日本語なのに、全く教えられなかったことで、
日本語を教えることに、がぜん興味を覚えるようになたっんです。
皆さんが、日本語を教えることに、
興味をもった、きっかけは何ですか?
今度、教えてくださいね。
たくさんあって、きっと楽しいんだろなあ。
ホント、聞いてみたいです。
ではでは、ニゴでした。