「日本人あるある」2
この記事は
「日本人あるある」1の続きです。
この記事の元になっているのは
NHK・BSテレビの
「Cool Japan」という番組です。
去年(2020年)の暮れに
放映されました。
その日の番組のテーマは
外国人から見た
「日本人あるある」です。
テーマについて少し補足すると、
外国の方が
「典型的日本人だなあ」
と思うのは
日本人がどんなことをした時なのか、
と言ったことが
番組内容の趣旨になっています。
ランキング形式で
発表されたのですが、
実際にきちんとデータを取ったり、
検証したりといったものではありません。
あくまでも、
個人の感想の域を出ないものです。
ですが、
笑って見るには
とても面白く、
そうかもしれないなあ、
という内容でした。
それでは
「日本人あるある」1
の続きです。
三つ目の「日本人あるある」は・・・
日本人は食べ物にこだわりがち
これは
日本人がランチでも
毎日違うものを食べに行ったり、
今日は疲れているから
「うなぎだ!」とか
今日は寒いから
「鍋を食べに行こう」とか
そういった、
食へのこだわりが
外国の人にとっては
不可思議なんだそうです。
これを見て、私も
「日本人あるある」
の典型的日本人だなあと思いました。
食欲がないから
「そうめん」にしよう、とか
フツーにやっています・・・
まずは
この「食へのこだわり」
「なぜ食べ物にこだわるの?」
についての日本人の感想です。
■:おいしいものを食べているときは
幸せだから。
■:毎日同じものを食べていたら、
飽きるでしょう。
■:一汁三菜、やっぱり
バランスのいい食事が大切だから。
■:食事が体の核になるでしょう。
■:体調を考えて、
何を食べるのかを決めています。
■:食べるのが好きだから。
■:気分転換になるからです。
次に日本人の「食へのこだわり」
に驚いた、外国人の感想です。
●:日本人は世界中の食べ物に
興味津々だよね。
●:お店のレベルが高いので、
どこで食べてもおいしいからかなあ。
●:日本人は何でも最高の物を求めるよね。
●:イタリア人は行きつけの店があって、
知らない店には行かないよ。
●:とにかく、店の種類が多いよね。
しかも はずれがない。
●:どんな国の料理でも、
日本人の舌に合うように
アレンジするのが、うまいよね。
●:行列してまで食べるのが
理解できない。
テレビスタッフが
道行く外国人に
自分の国では
お昼に何を食べているか
についても聞いていました。
オーストラリア人:
だいたいサンドイッチだね。
アメリカ人:
ファーストフードだよ。
ドイツ人:
軽食で済ませるわ。
お腹がいっぱいになれば
十分でしょう。
また、
スタジオの外国人メンバーによると
●:テレビでグルメ番組が異様に多い。
●:雑誌でも食べ物の特集が多い。
●:旅行でもグルメツアーが
たくさんあるのに、驚く。
などなどの声が上がりましたが、
フランス人のメンバーは
日本人のは
「本物のこだわりではない」
と言っていました。
なぜなら、
「昼食を10分や15分で食べる」
なんてありえないからだそうです。
確かに
そういった人も多いですよね。
次は日本人にとっては
耳の痛い「日本人あるある」
だと思います。
無言の圧
●:日本には空気を読む文化がある。
これはこの番組メンバーの外国人が
勤めている職場での話だそうです。
ある日本人新入社員。
先輩に何度言われても、
すぐに忘れてしまいます。
そこで、
先輩から「メモをとったら」と
アドバイスされますが、なんと馬耳東風。
先輩も業を煮やしたのでしょう。
その新入社員君の誕生日に
ノートをプレゼントしたそうです。
この経緯を見ていた
外国人番組メンバーは
これこそ、無言での
「メモを取りなさい」という圧だと思う。
と言ってました。
そういえば
少し前「KY(=空気が読めない)」
という略語が
一世を風靡しましたね。
「JK(=女子高生)」の間から
広まった言葉でした。
「無言の圧」
もしかしたら、
日本に住む外国の方々は
これに苦しめられているのでしょうか・・・
次は
スリッパの話です。
トイレにスリッパ
次に、
外国人が不可思議に思ったのは
●:どうして部屋でスリッパをはくの?
●:どうしてトイレで
スリッパをはき替えるの?
というものでした。
まあ、スリッパは
日本で考えられた独特の履物ですから、
外国の方が不思議に思うのは
当然と言ったところでしょうか。
スリッパの始まり
開国が始まった明治初期、
西洋技術を学ぶために
明治政府が雇った
「お雇い外国人」が
続々と日本にやって来ました。
当時日本には西洋式ホテルがなく、
寺社や旅籠(はたご)などが
彼らの最初の仮住まいとなりました。
当然、彼らは
靴を脱ぐ習慣がないため、
土足で畳に上がろうとします。
靴を脱ぐように説得しても、
彼らは人前で靴を脱ぐことを
恥ずかしく思うため、
トラブルが続出したそうです。
そこで発案されたのが
スリッパといわれています。
仕立て職人である
徳野利三郎は
この問題を解決すべく、
靴の上にはく、履物を考案しました。
これが現在のスリッパの原型
といわれています。
スリッパは当時
靴の上から履くためのものだったようです。
スリッパのうんちくは
これぐらいにして、
「日本人あるある」に戻りましょう。
次は注意喚起が多すぎる、です。
注意喚起しがち
海外の人によると
日本は町中に注意喚起の
標識や音があふれている、
そうです。
信号が
「左右の安全を確かめてから渡りましょう」
と話したり、
エレベーターが
「手すりにつかまり、
黄色い線の内側にお乗りください」
と、アナウンスします。
また、トラックや大型車が
「左に曲がります。ご注意ください」
と言いながら、曲がります。
みなさん、
初めて聞いたときは
衝撃だったと言っていました。
標識も多すぎ、
という印象のようです。
例えば
・鳩のエサやり禁止
・路上の喫煙禁止
・ここに座らないでください。
などなどの
注意喚起や禁止事項の標識が
わかりきったことでも、
数歩歩くごとにある!
と驚いていました。
日本人に尋ねてみると
■:目に入らない。
■:気にしていない。
との意見が多かったようです。
(目に入っていなかったら、
注意喚起の意味がないですね・・・)
スタジオの外国人メンバーからは
●:少ない方がいいと思う。
ありすぎると。効果がないよ。
●:日本人は、まじめすぎ。
●:日本人は人に直接物が言えないから、
無言の圧をかけているのだと思う。
●:アメリカは個人主義だけれど、
日本は思いやりを強調する文化があるから。
●:自由と安全は表裏一体のところがある。
安全な社会を維持するためには、
受け入れていいと思う。
●:自分で注意できないから、
標識に言ってもらっているのかなあ。
「日本人あるある」は
ここまでにします。
いかがでしたか?
クラスで話し合ってみても
きっと面白い話が
たくさん出てくるのではないでしょうか。
ではではニゴでした。